平成30年度薬剤師認知症対応力向上研修会(富山会場)開催報告
10月14日(日)にボルファート富山で標記研修会が開催され、59名が参加しました。
本研修は、厚生労働省の認知症地域医療支援事業として平成28年度から実施しておりますが、平成29年7月に改訂された新オレンジプランでは2020年度までに薬局薬剤師のうち4人に1人(2.2万人)以上の受講を目標とするとなっています。本研修は、高岡地区でも同じ内容で11月18日(日)に予定しております。
研修会では、西尾公秀会長の開会の挨拶の後、「診察室からみた認知症」と題して、松岡病院副院長、認知症サポート医、レビー小体型認知症サポートネットワーク(DLBSN)富山協力医の松岡 理先生から、富山県の認知症実態調査結果、新オレンジプランの考え方から、認知症の主な原因疾患について実例も交えながら説明いただきました。次に、県薬剤師会 今村が、かかりつけ薬剤師としてのケアは、認知症の人に気づき、かかりつけ医等につなげること、多職種との連携で薬物治療を支えること、患者や家族の意向を汲み取り、支えることであると話しました。休憩後、水橋北地域包括支援センター 主任介護支援専門員 加藤 彩子様から地域包括支援センターおよび介護保険制度の説明があり、ケアマネージャーとして薬剤師に望むことを挙げていただきました。最後に富山県厚生部高齢福祉課 地域包括ケア推進班 保健師の松木 叶様から「富山県の認知症施策について」と題して、認知症をめぐる動向および地域包括ケアシステムの構築や新オレンジプラン等の施策についての開設がありました。
研修会終了後は、受講者代表に富山県厚生部高齢福祉課 地域包括ケア推進班班長の牧 勇様より、修了証書が授与され、ご挨拶がありました。
なお、修了者で同意をいただいた方は、地域包括支援センター等への情報提供および富山県ホームページによる公開(所属薬局名のみ)をしていただくことになっております。